私はよくインターネットのオークションサイトで不要になったスマートフォンやタブレットの端末を売っています。
昔はパソコンも使えずリサイクルショップで売っていましたが、インターネットオークションを利用することにより高く値がついたことに驚いた記憶があります。
そこで今回は私が実際にオークションサイトで端末を売るときに注意していること、そして高く売るコツを紹介したいと思います!
フリマサイトで売る場合や他のものを売るときでも活用できることがあると思うので参考にしてみてくださいね!
オークションサイトで端末を売る
私がよく利用しているオークションサイトはヤフオクです。
楽天などでもオークションサイトはありますが、今回はヤフオクのオークション形式で出品する際に気をつけていること、ちょっとしたコツなどを説明をしたいと思います。
フリマサイトとの違い
メルカリとの比較になりますが、メルカリは価格を設定して販売するフリーマケットスタイルに対し、ヤフオクのオークション形式は高値で入札していくオークションスタイルとなります。
電子機器や高額なものはオークションサイト、安価なもの、小さいもの、かんたんに送付できるものはフリマ出品、またはフリマサイトで売るのがいいでしょう。
オークションサイト:高く売れる場合がある、時間がかかる、パソコン向き
フリマサイト:値引きされることがある、簡単にできる、スマホ向き
メリット
オークションサイトで売る場合、インターネットで多くの人がその出品物を見るため、高く買いとってもらえる可能性があります。
リサイクルショップで売る場合は自分が住んでいる場所の近くにしか持ち込むことができないのと、そんなに高く買い取ってもらえないことが多いように感じます。
実際にこれは私が所有していたスマートフォン、パソコンなどの通信機器を売ったときの価格になります。
買ったときと売ったときを比較してみました。表の中の価格はすべて税込です。
買ったときの値段 | 売ったときの値段 | |||
① | 2018/2 | 47,800円 | 2020/1 | 30,000円 |
② | 2016/1 | 47,000円 | 2019/12 | 23,000円 |
③ | 2017/5 | 17,000円 | 2019/12 | 9,000円 |
④ | 2017/2 | 37,000円 | 2019/12 | 20,000円 |
あくまで個人的な感想ですが、年数が経っているのにも関わらず比較的高く売れた気がします。
もちろん、機器の種類やメーカー、状態によって変わるかと思いますが、もし、リサイクルショップで売っていたらこの価格にはなっていないと思います。
デメリット
ほとんどのサイトでは会員登録が必要になります。無料で登録できるサイトが多いかと思いますが、登録する際にはメールアドレスが必要になります。
また、パソコンやスマートフォンで出品を行うため、写真アップロード、商品説明等の文章も作成しなければなりません。
もっとも重要なことは目に見ない相手に売るため、信頼を得る必要があります。トラブルがあった場合にはインターネットでサイト運用者に問い合わせを行う必要があります。
ここはちょっと大変かもしれませんね。
普段使うときに気をつけていること
それでは私がスマートフォンやタブレットを少しでも高く売るために普段使うときに気をつけていることを説明したいと思います。
売る前提で使う
私は通信端末に限らずものを使うときには売ることを考えています。当然ですが、状態が良いものの方が高く売れる可能性があるからです。
もちろん、過剰にきれいに使ったたり、神経質になって使ったり、そこまではしていません。しかし、いずれ売ることを考えて使うことで長く使えることにもつながります。
満充電せずに使用する
満充電とはスマートフォンを充電して100%になっているのにそのまま充電し続けることです。満充電を行うことで内蔵されている電池が劣化してしまいます。
出品する以上は外観だけではなく内部の機能維持も大切です。
最近の端末は自動で満充電にならないような機能を搭載したスマートフォンもありますが、古いスマートフォンではこのような機能がないものが多いのでできるかぎり満充電しない方がいいでしょう。
箱や付属品を保管する
直接使用するものではありませんが、箱や付属品は重要です。これがあることによって新品に近い状態を作り上げることができます。
インターネットで中身の商品だけの写真と箱や付属品がある写真を比べたときにどちらを買いたいと思いますか?
価格、状態が同じなら自然と箱や付属品がある方を選んじゃいますよね。私自身も買うときには箱や付属品があるかチェックしてしまいます。
箱や付属品があるだけで状態が良いと認識されるので高く売れる確率が上がります。
本体の保護をする
保護フィルムを貼付したり、本体にケースをつけたりすることで普通に使用していても直接端末本体に傷がつくことは少なくなります。
本体の傷や汚れは落札する人も気になるところです。見た目の状態が綺麗なほど高値で売れる可能性も高くなります。
何より、本体を保護することにより傷や汚れを気にせず使うことができますよね。売る方も買う方もメリットがあるわけです。
出品するときに気をつけていること
ここからは実際に出品するときに気をつけていることを説明したいと思います。
写真を多く載せる
落札する相手、購入する相手は実物の出品物を見ることも手にすることもできません。そのため、出品物の写真は落札価格に影響する非常に重要な要素になります。
本体だけではなく箱や付属品の写真を載せています。これがあることによって『この出品者は大事に使っている人なんだな~』というような良い印象を与えることができます。
また、スマートフォンなどは起動している画面を載せることで『ちゃんと動作していますよ!』アピールもできるので私はあえて電源を入れた状態の写真も載せています。
それから自分では気にならないような小さな傷や擦れも撮影して載せています。これにより信頼性が上がりトラブル軽減にもつながります。
商品の状態を説明する
端末の購入日や色、型番、傷や汚れがあるか、使用期間、使用状況など、詳細情報を細かく説明します。
具体的な状況があると参考になりますし、出品者の丁寧さが伝わって良い印象を与えることができますよね。
自分にとって必要がなくても相手にとって必要な情報となるので、できる限り細かく書く方がいいでしょう。
これは一例ですが、傷やスレがあるところは写真と文章で説明しています。傷やスレは人によって感じ方が違うのであらかじめ細かく説明することでトラブル回避につながります。
<商品説明>
〇〇〇 〇〇〇
<商品状態>
3年前に新品で購入した商品となります。比較的きれいかと思いますが、経年劣化による細かな擦れ、汚れ、傷があります。
※画像赤丸印参照
初期化しています。動作確認のため、一度起動させています。
商品到着後、再度初期化を行ってください。
※電池が切れている場合があります。その際は充電してお使いください。
購入当時から液晶に保護フィルムを貼付しています。保護フィルムの表面に小さな擦れがあります。
画像にある物がすべてです。初回封入物が揃っていない場合もあります。
水場では一度も使用していません。
おまけでケースをお付けします。ケース下部左右が破損しています。
※画像赤丸印参照
SIMロックが解除されているか
スマートフォンやタブレットが古い場合、SIMロックされていることがあります。SIMロックとは自分が契約した通信会社以外のSIMカードを入れて使うことができない状態のことを言います。
もし、SIMロックされている端末を出品した場合、落札した人が使えないこともありますので注意が必要です。
SIMロックは自分が契約していている通信会社のインターネットサービスから解除することができます。
- docomo:SIMロック解除
- au:SIMロック解除のお手続き
- Softbank:SIMロック解除
分からない場合は問い合わせるのがいいでしょう。また、それぞれ窓口でも解除してもらうことができます。
ただし、窓口でSIMロック解除を行う場合は手数料が発生する場合もあります。あらかじめ確認しておいてください。
ネットワークの利用状況
端末を売る場合、ネットワークの利用制限を確認する必要があります。なぜならば、これもSIMロックと同様に利用状況によって落札してくれた相手が使えなくなることがあるからです。
かんたんにいうと『分割支払いで買ったスマートフォンの支払いが完了しているか?』『まだ支払い途中なのか?』などを調べることができます。
支払いが完了していないと万が一支払いが遅れた場合、自分の端末を落札、または買ってくれた人が使えなくなってしまいます。
もし、自分が買った端末が使えなかったらショックですよね…そのようなことがないようにしなければなりません。
利用状況を調べるにはIMEI番号という端末固有の製造番号を使います。
IMEI番号を確認する
IMEI番号は端末の本体設定から確認することができます。
- iPhone(Ver13.4):本体設定 > 一般」 > 情報 > IMEI
- Android(Ver8.0):本体設定 > システム > 端末情報 > 機器の状態 > IMEI情報
インターネットのサイトで調べる
自分が契約している通信会社のサイトでさきほど確認したIMEI番号を入力します。
- docomo:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
- au:ネットワーク利用制限携帯電話機照会
- Softbank:ネットワーク利用制限携帯電話機の確認
結果を見る
どの通信会社でも共通の記号になるかと思いますが、記号によって自分の端末の状況を確認することができます。
- 〇:SIMによる通信ができる
- △:今後、SIMによる通信ができなくなる可能性がある
- ✕ :SIMによる通信ができない
- - :なんらかの理由で番号が登録されていない
〇は問題なく通信ができる状態ですので安心して売ることができます。
△は分割支払いが残っていて今後使えなくなる場合があります。また、一括で支払っていても調査、確認のため、一定期間△になっていることがあるようです。
✕は通信ができない状態です。この状態で売っても買った相手は端末にSIMを入れても通信ができませんので注意してください。
-は端末を新しく購入したり、修理していたりした場合、情報反映まで-になることがあるようです。自分が契約している通信会社に問い合わせるのがいいでしょう。
落札者とのやり取り
出品したものが落札されたあとは落札者とのやり取りを行う必要があります。基本的にはどんな相手であっても敬語や丁寧語を使うのがいいでしょう。
過度に丁寧な言葉を使用されて嫌な思いをする人はいませんし、与える印象も良くなります。
また、できる限り早めの返信を心がけ、もし、返信が遅れた場合は一言謝罪の文を入れると好印象です。
あくまで一例ですが、このような文章で問題ないかと思います。
このたびは落札していただきありがとうござます。
短い間ですが、よろしくお願いいたします。
当方、仕事のため、平日におきましては夜遅くの返信になってしまうかもしれません。
あらかじめご了承ください。
梱包
出品物の破損や不具合の原因となりトラブルや低評価につながるため、梱包は丁寧に行う必要があります。
私は高額なものはダンボールや梱包材を100円ショップで購入するようにしていますが、基本的には自分が購入したさいにとっておいた梱包材や新聞紙を使っています。
再利用にもなりますし、お金もかからないのでお得です。
出品するときの設定価格のコツ
私はいつもオークファンというサイトで平均価格を調べています。
ここは国内最大級の相場検索サイトで約680億件のデータから商品の相場価格を調べることができます。価格を設定するときの基準になるので便利なんですよね。
オークファンで相場価格を調べたらオークションサイトで即決価格を設定することができる場合は相場価格より少し下げた価格を即決価格として設定します。
その際、開始価格は半値ぐらいにして終了日は一週間後に設定します。
たとえば出品する端末が10,000円前後で落札されていた場合、このように価格を設定します。
- 開始価格:5,000円
- 即決価格:9,000円
- 終了日:開始日の1週間後
開始価格は相場価格より半値も安いのでたいていの人は開始価格の5,000円で入札するかと思います。
価格が安いので何人かが入札していくと『買われてしまうのでは?』と思うようになります。そして、即決価格を見ます。
即決価格は9,000円なので相場価格よりは少し安いため、『この価格でも安いからこれで買おう!』という流れになります。いや、なるかもしれません。
今まで私が出品した中ではこの方法は比較的有効でした。何より、私自身も実際待てずに即決価格で落札してしまうこともありました。価格設定によって高く売れることにつながるのでけっこう重要です。
最後に
オークションサイトでものを売るときには気をつけること、注意すること、がいくつかあります。また、時間と手間もかかります。
しかし、その分、高値で売れることもありますのでその手間や時間がお金に変わると思ってやると苦にならずに取り組めるのではないでしょうか。
オークションサイト、フリマサイト、他の商品でも活用できるかもしれませんのでよかったら参考にしてみてください。