ブログをやる人であれば聞いたことがある言葉、アドセンス。正式にはGoogle AdSense(グーグルアドセンス)というグーグルのクリック報酬型広告サービスです。ブロガーの登竜門としての意味合いも強いですよね。
この言葉を知らなかった私はブログを始めて数ヶ月後にようやくアドセンスに通過しました。あのときはとても驚いたことを覚えています。
なぜならば何十回も申請したのに通過できず、さらにブログを始めて約10ヶ月後に通過したので。『なんで通過できたの!?』『なんで今になって!?』と思ったわけです。
そんな私自身の体験をもとに『なぜ、アドセンスに通過できたのか?』ということを考えてみました。こんなブログでもアドセンスに通過できた理由を自分なりに分析したので解説していきたいと思います。
アドセンスとは?

グーグルのサービスの一つでクリック報酬型の広告サービスです。広告を貼ってそれを閲覧者にクリックしてもらうことでサイト管理者に報酬が支払われるようになっています。
アドセンスを利用するには広告を貼る場所、つまりサイトが必要になります。また、アドセンスに申請を行い、承認されないと広告を貼ることができせん。
- アドセンスを利用するにはサイト(ホームページやブログ)が必要
- アドセンスを利用するにはグーグルでの承認が必要
アドセンスはブログ収入になる?

私は趣味でブログを始めたので最初のころは収入ということを考えていませんでした。あとになってグーグルのサービスであるクリック報酬型のアドセンスという存在を知り、自分も申請しようと思ったわけです。
自分のブログを見てもらったり、サイトに貼ったアドセンス広告をクリックしてもらったりすると報酬がもらえるんですよね。ブログをやっているだけで収入になるなら嬉しいですよね。
ただし、多くの人に自分のブログを見てもらわないと収入には結びつかないのでそこは難しいところですが…私の場合、だいたい月1,000円ほどです。これが多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれでしょう。
ですが、私にとっては好きなことを好きなように書いているので、それで少しでも収入になるのであれば十分なんです。
つまり、目的や目標、やり方によって『おこずかい』になるのか、『収入』になるのか、変わってくるということです。ガッツリ収入を目的にアドセンスをやるのであれば、そうとうな知識や技術が必要になると思っています。
アドセンス通過の基準は?
アドセンス通過の基準はくわしく決まっていないので、『これに気をつければいい』『こんなことをすればいい』ということはよく聞きますが、『これをやれば100%通過できる!』というのはあまり聞いたことがありません。
一番大事なことはユーザーファースト、つまり、サイトに訪れた人によって良いコンテンツなのか?ということが重要なようです。
直接アドセンス通過に関することが書かれているわけではありませんが、グーグルの公式サイトでこんなページを見つけました。きっとアドセンス通過にもこれらの信念が関わっているのではないでしょうか。
アドセンスの申請方法
アドセンスの申請に関しては公式ページで解説されていますが、かんたんにいうとグーグルのアカウントを作って、申請フォームからアドセンスの申請をする流れとなります。
アドセンスに通過しなかった原因は?
私はアドセンスを目標にしてブログを始めたわけではなかったので、最初のころはボロボロでした。よくこんな状態でアドセンスに申請してたな…と思ったぐらいです。
そんな私が個人的に振り返ってみて、これが原因でアドセンスに通過できなかったのかな?と思ったことはこの5つです。
- 記事の中身が薄かった
- 引用を多用している記事があった
- アフィリエイト広告を貼っていた
- サイトのパーマリンクを変えた
- 画像のテキスト代替が未入力だった
記事に関すること
記事の中身が薄かった
これは一番考えられる理由かもしれませんが、記事の中身が薄かったことが大きかったと思います。中身が薄いというのは言い換えると『言いたいことが分からない』『言いたいことが伝わらない』ということです。
始めたころはあまり考えず記事を書いていたため、伝えたい人、伝えたいことがなく、自分のための日記や備忘録のようになっていました。
たとえば、ブログを始めた頃にブログの解説記事を書いたのですが、ブログに関してそこまでくわしくないのに解説記事を書いても中身が薄くなりますよね…?その後、何度か記事を修正するリライトという作業をしてオリジナリティを出しましたが、それでも自分ではうまくいかなかったと思っています。
引用を多用している記事があった
引用とは他の人がすでに発信している情報を自分のブログに転用すること、つまり参考文章として書くことです。引用自体が悪いわけではありません。自分自身が知らないこと、知識や情報をさらにくわしく説明してくれる役割もあるので使い方によっては重要なことです。
ですが、私の場合は一つの記事で文章の半分を引用しているものもありました。引用が多すぎるとただのコピーになってしまいますよね。オリジナリティがなくなってしまいます。
ためしに私のブログのプロフィール文章を引用してみました。この引用が半分以上ある記事を書いていたわけです…これでは誰でも書けてしまいますね。
このブログを書いているのが、私、74Wです。
いい名前が浮かばなかったので、ブログのアドレス『naname45world(ナナメ45度の世界)』から
7(ナナ):ナナメ
4:45度
W:world(世界)の頭の文字を取ってこの名前にしました。
アフィリエイト広告を貼っていた
これもよく耳にしますが、サイト全体や記事の中にアフィリエイト広告を貼っていました。アフィリエイト広告とはこの記事[【初心者】ブログ収入の仕組みとは?ASP複数登録のメリットはこの2つ!]で少しくわしく書いていますが、これも広告を通して報酬が発生するサービスとなります。
つまり、アフィリエイト広告が貼ってあると同じクリック報酬型の広告サービスであるアドセンスのじゃまになってしまうわけですよね。サイトも広告ばかりで見づらくなってしまうこともありますし。
ですので、アドセンスの申請を行うときはアフィリエイト広告を貼っているのはよくないと言われています。しかし、私はトップページやサイドメニュー、記事の中にまでアフィリエイト広告を貼っていました。
これがアフィリエイト広告と呼ばれるものです。他にも種類がありますが、私のサイトではこのような広告をたくさん貼っていました。
サイトに関すること
サイトのパーマリンクを変えた
パーマリンクとはサイトのページを表すURLのことをいいます。これはサイトの位置を示すもので、この記事の場合、『https://naname45world.com/adsense-point』です。
- ドメイン:https://naname45world.com
- 記事タイトル:adsense-point
『この記事はこの場所にあります。』『この文字列を入れるとインターネット上にあるたくさんのサイトからこの記事を見ることができますよ。』というような意味を持っています。
今は投稿名という設定にしています。投稿名の場合、ドメインのすぐあとに投稿名と呼ばれるスラッグ(この記事の場合、adsense-point)がつきます。
『https://naname45world.com/adsense-point』
最初のころは投稿名ではなく、日付と投稿名になっていました。日付と投稿名の場合、このようになります。
『https://naname45world.com/2021/5/10/adsense-point』
パーマリンクは基本的には変えてはいけないといわれています。なぜならば、パーマリンクを変えることでURLが変わってしまい、記事を表示することができなくなってしまうからです。
では、なぜ、変えたのかというと都合が悪いからです。私が最初に設定していた日付と投稿名はURLに日付が入ってしまいます。URLに日付が入っていたらいつ投稿したか分かりますよね?記事の内容を変えたり、修正したりしてもURLの日付は変えることができないので古い日付のままなんです。
そのため、10記事ほど書いたあとでパーマリンクを変更しました。これはアドセンスにとって良くなかったと今では思っています。
画像のテキスト代替が未入力だった
記事に画像を入れることはブログではよくあることですが、ただ画像を入れるだけでは良くないんですよね。
不安定な通信環境やなんらかのエラーにより画像がうまく表示されないことがあります。その際にテキスト代替を設定しておくとその設定した文字が表示されるようになります。
通常はこのように画像が表示されます。
なんらかの通信エラーの際に画像が表示されないことがあります。その場合、代替テキストに文字を入力しておくとその入力した文字が表示されるようになります。
これはサイトに訪れた人にとってとても親切なんです。エラーなどで画像が表示されなかった場合、ここにどんな画像があったのか?どんなことに関する画像なのか?分からないですよね。文字があることによって代わりに説明することができるわけです。
ですので、画像に代替テキストを入力していなかった私のブログは不親切だったといえるでしょう。
代替テキスト入力方法
対象の画像を選択する。
ダッシュボード>メニュー>メディア>画像選択
代替テキストに画像の説明文を入力する。
アドセンスに通過した要因は?
ブログを始めてからアドセンスを知り申請しましたが、落ちました。少し修正して申請、月が変わって申請、そんな感じで定期的に申請していましたが、ぜんぜんダメでした。そんなことを10回以上繰り返して途中であきらめました。
そして、11ヶ月ぐらいたったある日、ふらっと申請したらなんと通過しました。あまりに突然でとても驚きましたね。あれだけ落ちていたわけですから…
アドセンスを目指していたわけではなかったので本当に嬉しかったですね。通過した理由が知りたくて自分でいろいろ考えてみました。これが要因かな?と思ったことはこの5つです。
- 記事を増やした
- ほぼすべての記事をリライトした
- 検索上位の記事があった
- カテゴリを一つ消した
- 画像のテキスト代替を入力した
記事に関すること
記事を増やした
記事は増やそうと思ったわけではなく続けていたら増えたという感じですが、少しは影響があったのかなと思いました。1ヶ月目は記事数がたった2つでしたが、10ヶ月後には71になっていました。続けていると自然と記事は増えるものですね。
経過月 | 記事数 |
1ヶ月目 | 2 |
2ヶ月目 | 17 |
↓ | |
10ヶ月目 | 71 |
私のブログは1つのことをテーマにして書いている特化ブログとは違い、自分が書きたい記事を書く雑記ブログだったため、商品のレビュー記事、通信サービスのまとめ記事、映画の紹介記事など、記事の種類、幅を広げていったのが、結果的に記事が増えることにつながったと思います。
ほぼすべての記事をリライトした
始めのころはただ書くだけでリライトすることはほぼしませでした。リライトとは記事内の文章の訂正、追加、削除や画像の追加、変更などを行うことです。文章の誤字脱字や古い情報はやはり見る人にとって悪い印象を与えますよね。
あるとき、何十もある記事の文章を訂正して、画像を入れ替えて、内部リンクを貼って大幅にリライトしました。
内部リンクとは他の記事のURLを貼ることです。こんな感じですね。
→ 【ブログ初心者】レビュー記事にはかんたんリンクがオススメです!
検索上位の記事があった
個人的にはこれも大きかったと思っていますが、検索上位になった記事がありました。個人的にやっているブログなのでアクセスが少ない記事もたくさんあります。
しかし、記事が検索上位になるということはその記事が評価されたことになるわけですよね。それと同時にその記事がある私のブログ自体も少なからず価値のあるサイトとして認められたのかもしれません。はっきりとはいえませんが…
サイトに関すること
カテゴリを1つ消した
ブログを作る上でカテゴリは少ない方が良いとされています。なぜならば、1つのことに特化している方が質が高くなるからです。
たとえば、パソコンについて書いているブログの場合、パソコンに関する記事がたくさんあればより深くパソコンの情報を発信できますよね。もし、パソコンに関係のない記事があった場合、見る人にとっては不要な情報になりますし、パソコンの記事を探さないといけないので手間になってしまいます。
カテゴリを減らしたことで特定の分野において書かれたブログや記事として認識されたのかもしれません。
ただし、カテゴリをなくしたことにより、その中にあった記事も同時に削除しました。本当は他のカテゴリに移動できればよかったんですけど、どのカテゴリにも当てはめることができなかったんですよね。
記事は削除することができないので、記事を公開から下書きへの変更やゴミ箱に移動した場合、インターネット上にはあるのに表示されない状態になってしまいます。
ですので、それに関してはマイナスになったと思うので、カテゴリを減らしたことによってアドセンス通過につながったのかは実際のところ分かりませんが…
画像のテキスト代替を入力した
これはさきほど原因で説明しましたが、記事に入れた画像にテキスト代替を入力しました。100枚以上あったかと思います。それはそれは大変でしたね…
本当は記事を作成するときに一緒に入力する方がいいかと思いますが、始めのころは知らなかったため、ものすごい時間がかかりました。ですが、これは大切なことなのでアドセンスに関係なくやって良かったと思っています。
最後に
すべての人がこの記事にあることをすればアドセンスに通過するわけではありません。ただ、私のように最初はボロボロでも記事を増やして、記事のジャンルを広げて、記事をリライトして、サイトの設定を見直して、ブログが変わっていくことでグーグルの基準に達して認められたのではないかと思っています。
これからブログを始める人はこれらのことを参考にして、最初からできることであれば最初に行うことをおすすめします。あとから修正するのは時間がかかって大変ですから…
よかったら参考にしてみてください。