【映画】感動、奥が深い！オススメの邦画作品5選!!

映画を観たいけど、観たい映画が見つからない…何がおもしろいのか分からない…そんな人へ個人的にオススメの邦画をご紹介します。

ジャンルはさまざまなので、好みによっては向いていない映画もあるかもしれかせんが、どれも映画としておもしろいと思える作品となっています。

今回は日本の映画を5つご紹介します。最後までお付き合いください。

アヒルと鴨のコインロッカー

作品情報

あらすじ

椎名という大学生の現在の物語と琴美という女性の2年前の物語が同時に描かれる、カットバック形式の小説。

椎名は引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。その計画の後、河崎やペットショップの店長をしている麗子から2年前の話を聞かされることになる。

2年前の物語は琴美、その恋人であるキンレィ・ドルジ（ブータン人）、河崎、麗子を中心に展開する。世間で多発しているペット惨殺事件の犯人たちに出会ったことにより、琴美が目を付けられてしまう。琴美は何度も襲われるが、ドルジや河崎に助けられ、逆に犯人たちを捕まえようとする。

2年前の事件と現在の本屋襲撃が次第につながっていく。

引用：Wikipedia

感想

伊坂幸太郎の同名小説の映画化。切なくて哀愁ある作品。

登場人物が少なく、独特な世界観の映画です。回想シーンや登場人物の言動のツジツマが合わずに始めは話の全体像が見えなくて頭の中にクエッションマークだらけでした。しかし、少しずつこの物語が紐解かれるのですが、それがなんとも巧妙で悲しくて切ないんです。

始めはボーッとみていましたが、途中から身を乗り出して画面に張り付いていました。映画の冒頭でボブ・ディランの代表曲『風に吹かれて』を耳にするシーンがあります。この曲が映画に見事にマッチしています。

映画の終わりにこの作品のタイトル、『アヒルと鴨のコインロッカー』の意味が分かるシーンがあるのですが、そこで流れる『風に吹かれて』がいつまでも頭に残って余韻となります。脚本、映像、演技、どれも素晴らしい映画です。

原作は小説です。映画とは内容が違うシーンがあるので見比べてみるのも楽しいですね。

恋は雨上がりのように

作品情報

あらすじ

感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。

引用：Wikipedia

感想

漫画が原作の作品。女子高校生の主人公と中年男性の恋と夢の物語。

この作品が好きなところは、ただの歳が離れた男女の恋愛話ではないところです。40代の冴えないバツイチ男性に女子高校生が恋をするのですが、これが純粋で真っ直ぐなんです。真っ直ぐに相手を想い、真っ直ぐに恋をするその姿勢にホッコリします。

そして、この物語の重要な要素はそれだけではありません。夢に挫折した女子高校生、夢を諦めた中年男性、そんな姿も描いています。若いときに挫折してもやり直せます。もう一度挑戦できます。例え歳をとっても夢を見ることはできます。夢に向かって真っ直ぐだった頃を思い出すことができます。

2人が出会うことによって、お互いに刺激されて恋や夢に素直に向き合って成長していく姿。それが清々しくて淡くて優しくて。この映画をみれば自分自身も恋や夢を見つめ直し、純粋な気持ちで向き合えることでしょう。

原作は漫画です。映画とは少し違った終わり方です。どちらが好きかは好みによるでしょう。

この映画の主題歌、鈴木瑛美子が歌う『フロントメモリー』ですが、映画の世界観に合った歌詞と力強い歌声がいいんです。何度も聴いてしまいます。

サマータイムマシン・ブルース

作品情報

あらすじ

タイムトラベルを題材に、大学の「SF研究会」の学生たちが壊れる前のクーラーのリモコンを取りにタイムマシンで「昨日」へと戻り次々巻き起こす…。

引用：Wikipedia

感想

瑛太の映画初主演作で、ムロツヨシの映画初出演作。

夏にぴったりの青春ドタバタコメディー映画。まさに青春、そしてドタバタ。暑い夏にこの映画をみるとテンションが上がります。とある大学の「SF研究会」が舞台なのですが、ハチャメチャです。それをみているだけでこっちも楽しくなってしまいます。

そして、この映画のおもしろいところはただの青春ドタバタコメディではなく、そこにタイムトラベルの要素が加わっているというところです。しかも、壊れたクーラーのリモコンを取りに過去へ行くというおふざけ感。そこでいろいろイタズラするわけですが、ここが本当におもしろいんですよね。

そして、そこからいろいろ問題が起こるわけですが、最後はちゃんとそれらのドタバタを完結させているところがスッキリ。思わず『あ～なるほど～』とうなってしまいました。何も考えずただ楽しみたい、ワクワクしたい、そんな気分のときにみる映画としておすすめです。

ピンポン

作品情報

あらすじ

才能にあふれ、卓球が好きで好きでたまらないペコ。子供の頃から無愛想で笑わないスマイルにとってペコはヒーローだ。だが、ペコはエリート留学生チャイナに完敗。インターハイでも、幼なじみのアクマに敗れてしまう。一方スマイルは、コーチに才能を見い出され、実力をつけていく。現実の壁にぶつかったペコと強さに目覚めたスマイル。それぞれの道を歩き始めた彼らに、またインターハイの季節がやってきた…。

引用：Filmarks

感想

卓球を通して夢、挫折、友情、成長、努力などを描いた青春映画。原作はビッグコミックスピリッツに連載された松本大洋の漫画。

登場人物のキャラクターが濃くて覚えやすいニックネームと風貌が特徴的でコミカルな世界観を描いています。卓球という個人スポーツを通して成長していく姿がとても印象的。いろいろな青春要素が混ざり合っていてストーリーもシンプルで見やすい内容なので、どんな人にも楽しんでみれる映画ではないでしょうか。

キャラクターに愛着がわくのでそれがまたこの作品の魅力でもあります。努力することの大切さ、夢を持つことの大切さ、友情の大切さ、そんなものを気づかせてくれる映画です。

原作は漫画です。力強い作風の漫画で熱さを感じられます。

桐島、部活やめるってよ

作品情報

あらすじ

ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。１つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める“スター”桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと…。

引用：Filmarks

感想

初の平成生まれで第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの小説。日本での主要映画賞を数多く受賞した映画。今人気の若手俳優が多数出演しているので、それを見れるというだけでも見る価値がありますね。

この映画は一言でいうと深いです。というのも映画全体を通してストーリーが繋がってくというよりは、登場人物の心境の変化や行動の変化などに視点を置いているため、一つの出来事が複数のストーリーを生んでいるような印象でした。学生ならではの優劣、悩み、葛藤、不安、不器用さがリアルに描かれているので、この登場人物はどんな状況で、何を思って、何を考えているのか、そんなことを考えながら見入ってしまいました。

少し複雑で心理描写が好きな人には向いている映画だと思います。

原作は小説です。映画とは構成の違いがあるので小説を読むのもおすすめします。

最後に

映画が好きな人、あまり映画をみない人でも楽しめる映画を紹介しました。分かりやすいシンプルなストーリー、ちょっと難しくて考えさせられるストーリー、いろいろな種類の映画があるのでどれか一つはおもしろいと思える映画と出会えるのではないでしょうか。

また、漫画や小説が原作の映画が多いので見比べてみるのもおもしろいですよ。よかったら参考にしてみてください。