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【疑問】歌詞ってどうやって書くの?作詞ってどうやるの?簡単に説明します!

歌詞ってどうやって書くの?音楽
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『歌詞ってどうやって書くんだろう?』数年前までそんな疑問を持っていました。プロのミュージシャンが作る曲の歌詞を見て『なんて素晴らしいんだろう!』と感激したことを覚えています。

そんな私も今では趣味でやっているバンドで作詞作曲して曲を作るようになりました。曲を作るまでには15年ぐらいかかりましたが…

今回は私がどうやって作詞しているのかを説明したいと思います。趣味で歌詞を書こうと思っている人、どうやって歌詞を書いているんだろう?と疑問に思っている人に少しでも答えの一部として提供できればと思っています。

正解、不正解はありません。あくまで私の場合です。

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歌詞と文章の違い

歌詞と文章の大きな違いは歌詞の場合、決められた文字数の文章を書かないといけないことです。もちろん、文章を書くときにも文字数が決まっている場合がありますが、ほぼすべての歌詞は文字数が決まっています。さらに曲の構成にもよりますが、同じ文字数の文章が複数必要になります。

歌詞の特徴

文字数が決まっている

曲にはメロディがあります。歌詞はメロディに合わせて書かれた文章です。つまり、メロディに合わせられる文字数の文章を書かなければなりません。

一つのメロディには長さと高さがあります。高さは歌うときに合わせるものですが、長さは歌詞を書くときに合わせなければなりません。文字数を合わせないと字余りや字足らずになり、メロディに合わせて歌ったときに違和感となります。

ただし、歌い方によって短縮したり、音を延ばしたり、ラララなどの言葉で代用できるので必ず合わせないといけないというわけではありませんが。

同じ文字数の文章を複数作らないといけない

ここが難しくて大変なところです。いろいろな構成の曲があるので絶対ではありませんが、曲にはメロと呼ばれるメロディのグループが複数存在しています。

例えば、Aメロ、Bメロ、サビのメロディのグループで構成されている曲の場合、Aメロは静かでおとなしいメロディ、Bメロはちょっと曲調が変わるメロディ、サビは盛り上がりのあるメロディ、というようにメロによって特徴があり、それぞれを繋げることによって変化を作り出すことができます。

そして、2番まである曲の場合、このグループを1番と2番2つ作る必要があります。特にAメロにおいては1番で2回繰り返す曲があるため、その場合、同じ文字数のAメロの歌詞は3つ作らなければなりません。

例えば下記のような構成の曲の場合

1番
Aメロ
〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇

Bメロ
〇〇〇〇 〇〇〇

サビ
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇

2番
Aメロ
〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇

Bメロ
〇〇〇〇 〇〇〇

サビ
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇 〇〇

Aメロは3つになります。同じ文字数の文章を3つ作ります。同じ文字数の文章を3つ作るのは本当に大変です。

私の場合、1つの文章ができているとそれが頭に残ってそれ以外浮かばなくなってしまいます。ひねり出して残りの2つを考えます。

歌詞の構成やテーマを考える

歌詞を作る上で重要なものはテーマを作ることです。何を伝えたいのか?何について書きたいのか?どんなことについて書きたいのか?を決めます。

その曲全体のテーマとは別に1番と2番にもそのテーマを基にした小さなテーマを作ります。ちゃんと1番の歌詞と2番の歌詞が繋がっていて全体のテーマにそっていないといけません。

メロディがあるかないか

テーマを作る上であらかじめメロディがあるか、メロディがないかでは少し違ってきます。どちらかというとメロディがあれば情景が浮かびやすくなるのでテーマを作るのも自然とできるかもしれません。

メロディがある場合

メロディがあれば曲が明るいのか、暗いのか分かります。明るいか暗いかが分かればどんな歌詞を書くのか自然と絞られます。

例えば、明るいメロディなら嬉しかったできごとや楽しかった思い出などの歌詞を書けばいいですし、暗いメロディなら悲しかったできごとや苦しかった思い出などの歌詞を書けばいいでしょう。

また、メロディがあるということは構成が決まっているので文字数も決まっています。考えることはメロディがないときよりも少なくすみます。

メロディがない場合

メロディがないときは逆に自分で何について書きたいのか?どんな構成にしたいのか?などを考える必要があります。

嬉しいことがあったからこの気持ちを歌詞にしようとか、辛くて悲しいことがあったから今の状態を歌詞にしてみようとか、なんでもありです。メロディがある場合よりも自由に書けます。

構成においてもBメロを長くしてAメロをなくそうとか、2番のあとに大サビを作るとか、好きなように作ることができます。

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歌詞を書く

ここからが本番です。まずはテーマにそって文章を書き出します。明るいのか?暗いのか?もしくは明るくしたいのか?暗くしたいのか?それをもとに書いていきます。

私の場合は文字数に合わせて文章を書くこともありますが、とにかくなんでもいいので文章を書き出します。頭の中にある言葉、見た景色、人との会話からいろんな言葉をひっぱり出してきて、それを繋げて文章にします。そして、その文章を文字数に合わせて加工していきます。

書く準備をする

簡単に設定を考えました。

テーマ:前向きになる
書くメロ:サビ
文字数:6-5-10-9

また、書くときは主観でなくてもいいです。もし、自分が学生なら、もし自分が社会人なら、男性なら、女性なら、子供なら、年配者なら、客観的に自分を作り上げるのも楽しいですね。

主観:自分の行動、自分の妄想
客観:自分と違う世界に住む誰か

文章を書く

今、思いつきで書いてみました。

仕事に家庭に、忙しい毎日を送っている。
今日もいつものようにファストフードで牛丼を食べる。


そんなとき、ふと気づいた。
この牛丼は牛だ!牛は生き物だ!俺は命をいただいているんだ!


これは当たり前ではないんだ。恵まれているんだ。
忙しさを言い訳にして自分のことしか考えていなかった…

これはメロディや文字数を考えずに書いた文章です。
簡単にいうと

『日々忙しくて気づけなかったけど、この牛丼は牛の命から作られているものなんだ。当たり前ではなくてありがたいことなんだな~。牛に感謝しないと。』

というような解釈です。

文字数の調整をする

これをさきほどの決まっている文字数に合わせていきます。言葉を入れ替えたり、言い回しを変えたり、別の表現であらわしたり、自分の頭ではキャパオーバーになるのでインターネットで調べることも多々あります。そして、完成したのがこれです。

文字数:6-5-10-9の文章を2つ作りました。

慌ただしい 日々の中
今日もいつもの店で 牛丼を頬張る

そうだ行こう 牧場へ
ありがとうを伝える モノクロのあなたに

別の言葉を使う

文字数を合わせるため、別の言葉を使いました。意味はほぼ同じです。

忙しい(いそがしい) → 慌しい(あわただしい)
食べる(たべる) → 頬張る(ほおばる)

別の表現にする

ここは人それぞれですが、連想に近い感じで見た目や例えを用いて別の言葉にしてみました。ただの遊び心です。私はこういうことが好きなのでこんな手法をよく使います。

牛 → 牛は白黒の模様 → 白黒を別の表現にするとモノクロ → モノクロのあなた

この歌詞のテーマ

言葉としてのテーマ

さきほど書いた2つの歌詞に共通するものはです。1番は牛丼を食べて、2番で牧場にいる牛に感謝を伝える。

全体のテーマ:牛
細かくしたテーマ:牛丼(1番)、牛への感謝(2番)

伝えたいことのテーマ

それと同時にもう一つのテーマがあります。それは文章として表現していますが、

『忙しいときは誰しも視野が狭くなって、一つのこと、自分のことしか見えなくなくなってしまうもの。でも、周りを見ると当たり前のものを作り上げていることは当たり前ではないことに気づく。』

すべての物事は当たり前ではなく誰かが作っているものです。そして、何かの犠牲によって成り立っていることもあります。当たり前のことに感謝しなければなりません。

『今、目の前にあるものは当たり前ではない。』

といった、こんな意味もテーマとしてあります。テーマというか『伝えたいこと』といった方が正しいのかもしれません。

変化としてのテーマ

視野が広なる変化と感情の変化を表しています。

視野の広がり:日常から牧場へ
感情の変化:辛いこと、大変なことから感謝へ

『前向きになる』ということをテーマとしているので『視野を広げてポジティブになって気づかなかったことに感謝する。』という意味を持たせています。

文章も歌詞も共通することがある

文章と歌詞の違いはさきほど書いた通りですが、共通することがあります。
それは、

『伝えたいことがある』

ということです。

  • 伝えたいことにメロディがないものが文章。
  • 伝えたいことにメロディがあるものが歌詞。

その目的があると自然と言葉は出てくるものなのかもしれません。

最後に

私の場合はこんな感じですので人によって作り方は違うかと思います。自分で歌詞を書くようになって自分自身が歌詞を書けることを不思議に思っていました。

ただ、その大きな理由として『伝えたいこと』『言いたいこと』があるということだと自己分析して気づきました。

歌詞はこんな風に生まれます。少しでも疑問や質問の解決のお手伝いになれば嬉しいです。

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