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【漫画】『恋は雨上がりのように』のおもしろさは「純粋に人を想う気持ち」と「夢を持ち続けることの大切さ」

『恋は雨上がりのように』のおもしろさは「純粋に人を想う気持ち」と「夢を持ち続けることの大切さ」漫画
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2018年に小松菜奈と大泉洋主演で映画化されて話題になりましたが、原作はこの漫画です。私は両方みましたが、どちらもとても良かったです。

[参考記事:【映画】映画を観たい!でも、何を観ればいいんだろう?というアナタへオススメする邦画作品5選!!

この漫画のおもしろいところはただの年の差がある男女の恋愛話ではないところですね。もちろん、恋愛要素もあるのですが、年の差があるからこその距離が程よく保たれていて、心情や心境の表現がきれいに描かれています。

そして、そこに夢というテーマが織り込まれることによって、より面白味を増しています。

この漫画の特徴
  • 年の差男女の淡い恋愛物語
  • 夢を考える、夢を見つめ直すことができる
  • 雨上がりのように爽やかで優しい気持ちになれる

個人的な見解と感想となります。ネタバレはないように書いています。

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作品情報

2015年度コミックナタリー大賞第2位、第63回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞した漫画。全10巻あり、ちょうど良い長さの漫画です。

ジャンル:青年漫画、恋愛
作者:眉月じゅん
出版社:小学館
掲載誌:月刊!スピリッツ、ビッグコミックスピリッツ
発表期間:2014年8月号 – 2016年1月号、2016年8号 – 2018年16号
巻数:全10巻

あらすじ:感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。

出典:wikipediaより抜粋

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夢につまずいた人

主人公は女子高校生の橘あきら。陸上部に在籍していますが、わけあって今は部活には行かずにファミレスでアルバイトをしています。非常にクールであまり笑顔を見せず、愛想がないと思われることもしばしば。

陸上から遠ざかっていたときに、雨宿りするために入ったファミレスの店長近藤正己に励まされ、恋心を抱くようになります。

出典:「恋は雨上がりのように」コミックス1巻より

夢をあきらめた人

冴えない中年男性、近藤正己45歳。結婚していましたが、現在はバツイチ。子供は母親と一緒に暮らしており、普段は古いアパートで一人暮らし。

勤め先のファミレスでは頼りなくだらしない性格のせいか、周囲からも『店長は臭い』などとイジられてしまうポジション。

あるとき、雨宿りしている女子高生にコーヒーをサービスする。それが主人公橘あきらとの出会い。

出典:「恋は雨上がりのように」コミックス1巻より

レストランでの出会い、アルバイト

雨の日に偶然入ったファミレスで店長の近藤と出会い、主人公橘あきらがそのファミレスでアルバイトを始めたことから2人の距離は近づいていきます。

主人公は店長近藤に淡い恋心を抱きますが、なかなか自分からは想いを伝えることができず、近くにいられることに幸福を感じます。

店長近藤の方はというと、鈍感でそんな主人公の気持ちには気づきません。なんといっても年の差があるので、アルバイトの1人として主人公と接します。

出典:「恋は雨上がりのように」コミックス1巻より

2人の純粋な恋

それから少しずつ2人は接近していくわけですが、主人公は女子高生です。今まで陸上部でスポーツ一筋だったため、恋愛には臆病です。

純粋に好きな人に対してどう接していいかわからない、好きな人と話しをすることができて嬉しい、そんなストレートな感情が初々しくて微笑ましく感じます。

店長近藤といえばバツイチの中年男性です。年の差がある若い女性に対してどう接していいのか分からず、ドギマギしたり、空回りしたりする姿がおもしろく描かれています。

理性があり、大人としての意見や考えを持っていて、主人公に対する気持ちにどう応えていいのか悩みます。

この漫画は2人がどんな結末を迎えるのか?というものだけではなく、恋に対して真剣に向き合う姿が叙情的に繊細に描かれています。

『恋をすることの楽しさや素晴らしさ』『恋をすることの切なさや苦しさ』を感じられることができるので、それも重要な要素となっています。

出典:「恋は雨上がりのように」コミックス2巻より

夢とは?

この作品のもう一つのテーマが。この2人を恋愛としての男女として描いただけではなく、『夢に挫折した人』『夢をあきらめた人』という別の視点で描いているのもおもしろいと思ったところですね。

若い頃には挫折することがたくさんあります。つまずくことに慣れていないため、一度つまずいたら先に進めなくなる。

若いからこそ考えすぎて進むことが怖くなります。でも、少しの勇気、周りの後押し、小さな出来事で再び進むことができるのです。

歳をとって夢をあきらめてしまう人はたくさんいます。家族や仕事など優先するものが増え、自分が熱中できるものを見失い、自分の時間がなくなり、いつしか夢をあきらめてしまいます。

しかし、そんなことはありません。本当に大事なら夢を持ち続けることだってできますし、別の形としてその夢を引きずることだってできるわけです。

大切なことは『夢を持つこと』『夢を持ち続けること』そんなことを感じさせてくれました。

雨、雨宿り、雨上がり

この作品にはが多く出てきます。これは2人の恋と夢の変化を表しているように感じました。

年の差がある禁断の恋はあくまで雨宿り。いつか晴れる(恋が終わる)までの時間。夢につまずく、夢をあきらめた2人は雨をきっかけに出会います。

そして、雨宿り(恋愛)することで再び夢を見ること(雨上がり)へ変化していく。

これは人それぞれの解釈があるので、何が正しいかは分かりませんが、個人的には雨という天候にも意味があるのではないかと思いました。そんなことを考えながら読むのも楽しいでしょう。

出典:「恋は雨上がりのように」コミックス5巻より

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最後に

男女の純粋で真っ直ぐな恋だけではなく、年齢も環境も違う人間の夢の話を描くこの漫画は、どことなく優しくて、どことなく温かくなります。

性別、年齢が異なるどんな人でも楽しめる漫画だと思いますので、気になったらぜひ読んでみてください。映画もとても良くて、漫画とは違うシーンもあるので両方みるのをおすすめします。

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